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黒真珠と黒蝶真珠

一般的によく耳にする「黒真珠」と「黒蝶真珠」ですが、具体的にどこに違いがあるかをご説明いたします。しっかりと本物を身に着けて、式典に参列しましょう。

【黒蝶真珠とは】

黒蝶真珠とは、あこや貝から取り出す「あこや真珠」と違い「黒蝶貝」から取り出すこのできる真珠を「黒蝶真珠(クロチョウシンジュ)」といいます。染料や加工を施しているのではなく、天然の貝からとれる真珠です。

黒蝶真珠にはサイズや色も様々ある為、黒い色だけがとれるわけではありません。引き込まれるような緑系の真珠から、輝きの強いグレー系の真珠、赤系の色が入った茶系の真珠まで、黒蝶貝の持つさまざまな色素が混ざり合い、神秘的で個性豊かな真珠が産み出されます。

黒蝶貝の棲息する条件として、海が汚染されていない南洋の暖かい海が最も適しております。黒蝶真珠の全世界の生産量の約95%以上がタヒチで採れる為、タヒチ真珠と称されることや、南洋で育つ真珠の為、南洋真珠と称される事もあります。

【黒真珠とは】

黒い色の真珠を総称して「黒真珠」といいます。黒蝶真珠もその中に含まれますが、あこや真珠や淡水で育つ真珠を染料や加工によって黒くした真珠もこれに含まれます。

アコヤ真珠から出来る黒い真珠は、「あこや黒真珠」や「和珠の黒真珠」と言われ「染め」や、「放射能の照射による青変処理」などの加工をされているあこや真珠という意味になります。あこや真珠に染色を行った物は、経年変化に弱く思われがちですが、核、真珠層全体に染色がきちんと浸透しているため、経年変化にも強い真珠になっております。サイズ感は黒蝶真珠ネックレスでは生産出来ない大きさとなってしまうため、日本人の体形に合った、小ぶりな印象をお好みのお客様にもおすすめです。

【黒蝶真珠の魅力は?】

黒蝶真珠の魅力はなんといってもその個性豊かな多彩な色と、二つとない様々な形があることです。
【色について】
意外にも黒蝶貝には黒の色素は持ち合わせておりません。黒蝶真珠は「黒い真珠」と思われる方が多いですが、実際には3つの色素が混ざり合い多彩な色を演出しています。赤・青・黄色系で色の三原色と同じで、それらの色が混ざり合い黒色に見えます。
【形について】
基本的に「ラウンド(真円)」、「セミラウンド(やや丸)」、「バロック(変形)」に分類されます。一般的にラウンドが良いとされていますが、バロックなどの変形は主にファッションジュエリーに使用されることが多く、世界中でも人気の形です。

黒蝶真珠は劣化はしない?

黒蝶真珠は貝から生まれた宝石です。黒蝶貝という生き物が作った宝石で、炭酸カルシウムとタンパク質の結晶が何千という層を作りできています。その為汗や化粧品など真珠層を阻害する要因を与えると変色します。
また何もせずとも、保管場所を選ばず、長い年月にわたって放置しておくと退色が考えられます。
真珠の特徴をよく理解して上手に使用、保管すれば孫の代まで使用されても肉眼でわかるレベルの変化はないといわれています。大切なことは専用のクロスで使用後のお手入れや、湿度や温度などを調整した場所で保管を正しく行うことです。

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